いよいよ押し詰まってまいりました。
大体の仕事は片づけ、大掃除も済ませました。今年も一年間ありがとうございました。
今年間読んで印象に残っている本を振り返ってみました。
一位は一月にお亡くなりになった小野田さんの回想録。三十年間の孤独な戦いを鮮明に著述しておられます。偉大な日本人の記録です。
二位は阿川弘之さんの軍艦長門の生涯。長門を中心とした壮大かつ詳細な大正、昭和史でした。
三位は代表して「花も刀も」を挙げていますが山本周五郎さん全般です。今年は周五郎さんを読んで他を読み、また周五郎さんに戻る事の繰り返しでした。何年経っても良いものは良いんですね。あともう少し楽しませて頂きます。
新作はひとつもなく、どれも古い本ばかりで恐縮ですが、もし何かの機会に手に取って頂ければ幸甚です。
さてさて、自治会の夜警も今日が最終日。拍子木を打って「火の用心」に町内を回ります。
ご愛読いただいている皆様にはどうか健やかで佳き年をお迎えください。
来る二十七年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
大忠堂 森本 拝