杣人のBlog

The days of Lake Biwa, Otsu, Daichudo びわ湖・大津 大忠堂

すべからく、独壇場、とんでもございません

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最近見つけた誤用をいくつか。

まず先日お亡くなりになった渡辺淳一さん。「男と女 なぜ別れるのか」の中で、「すべからく」を「全て」の意で使っておられました。

「須く」「須らく」は、「べし」や「べきだ」を伴って「当然為すべき事として」「本来ならば」の意味で使われます。

続いて「独壇場(どくだんじょう)」。 「危機」という本の中で志方俊之さんが使っておられますが、この言葉正しくは「独擅場(どくせんじょう)」です。日常でもかなり耳にしますが、この誤用はある時だれかが「擅(せん)」を「壇(だん)」と書き間違えた事から広まったそうです。「独断」という別の言葉が耳に馴染んでいたせいかも知れません。

最近よく読んでいる池波正太郎さんはほぼいつも「とんでもございません」と登場人物に言わせています。

「とんでもない」を「とんでも」と「ない」に分けて、「ない」だけを丁寧にするからだと思うのですが、「とんでもない」で一つの言葉ですから「とんでもないことです」あるいは「とんでもないことでございます」と言うのが正解です。「みっともない」も同じように一つの言葉で、「みっともありません」とか「みっともございません」とは言いませんよね。

立ち上げる」も「立ち上がる」と云う本来一つの言葉を「立ち」と「上がる」に分けて、「上がる」だけを他動詞形に変化させています。パソコンが普及してすっかり耳に馴染んでしまいましたが、「立ち上がらせる」と言うのが正しい使い方です。似た言葉で「起き上がる」も「起き上げる」とは言いません。やはり「起き上がらせる」です。

言葉はこうしてゆっくり変わっていくものです。「輸入、輸出」は本来「しゅにゅう、しゅしゅつ」と読みますが、もうすっかり「ゆにゅう、ゆしゅつ」が定着しているように、もう何十年もしたら「どくせんじょう」と云う言葉は無くなっているかも知れません。祖父の話した言葉と私の言葉は明らかに違います。言葉の変化は出来るだけ遅く。美しい日本語は出来るだけ美しいまま残していきたいものです。

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作成者: 森本 喜章

大忠堂代表取締役 滋賀県大津市、琵琶湖のほとりで日々材料を厳選し、真心を込めてお菓子を製造しています。 ご贈答や旅の思い出としても皆様に喜んでいただけるよう、地域に特化した商品作りを心掛けてをります。

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